こんにちは!財前博文です!
つみたてNISAに興味を持ったので、つみたてNISAについて調べて見ました!
なるべくわかりやすくまとめたつもりですのでよかったら読んでください!
【第1章 つみたてNISAってなに?まずはその目的やターゲットを知ろう!】
【つみたてNISAってなに?】
つみたてNISAとは、「積立投信」を対象とした非課税制度、投資支援制度です。
2018年1月から開始されました。
積立投信とは、一定の期間毎に、一定の金額分の投資信託を購入し続ける投資のことです。
例えば、「毎月の月初1日に投資信託Aを1万円分購入する(し続ける)。」といったような感じです。
購入を続けることで、投資信託(資産)を積み立てることが出来ます。
自分でやるの?面倒くさい!と思うかもしれませんが、証券会社のサービスとして用意されており、購入タイミングと金額を設定することで自動で行うことが出来ます。
金額が一定なので、投信信託Aの購入価格が下がれば、その分多く購入できるというのが一つの大きな特徴です。
つみたてNISAは、この「積立投信」で出た利益(分配金、譲渡益…詳細は下記))に税金がかからない制度になります。
【つみたてNISAと一般NISAとの違いは?】
金融庁は、つみたてNISAを
『特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度』
と位置づけています。

「一般NISA」と「つみたてNISA」の比較表
一般NISAと比較してみると
- 年間投資額の上限は少ない一方、非課税期間が長く設けられているため、最終的に非課税となる最大金額は一般NISAよりも多い(最大800万円)となっています。
- また、投資出来る商品も、投機的要素が少ない、長期契約の投資信託に限られています。
確かに、「少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度」となっていますね。
【つみたてNISA誕生の背景 その目的とは?】
どうしてこんな制度作ったの?という話ですが、
話は一般NISAの制度が出来た背景まで遡ります。
一般NISAが作られた目的というのは、
- 投資利益を非課税にすることによって、家計の貯蓄を投資に移し、資産形成を支援するとともに経済活性化を図ること
- 若者に対し、少子高齢化や低い給料などの厳しい時代環境を踏まえ、将来のライフスタイルを見据えた自分自身での資産形成を支援すること
などと言われています。
しかしながら、一般NISAの運用が開始されて4年。
蓋をあけてみると、実は狙いとは違う実態であることがわかったのです。
- 資産形成というよりも、一発勝負の投機的行動に使われるケースが少なくない
- 積立による利用は、総口座数の1割程度にとどまっている。
- 若年層にはあまり活用されずに、高齢層(すでにお金を持っている人たちの層)の利用が多い
- 非稼動口座(一度も買付けが行われていない口座)が全体の50%以上存在。
うーん、これじゃいかん。ということで、これらの問題点を改善すべく新設されたのが「つみたてNISA」なのです。
つまり、つみたてNISAというは、一般NISAで成し遂げられなった目的を再度果たすために作られた、いわば一般NISAのネクストバージョンにあたる制度といえます。
【つみたてNISAのターゲットは?若者向け?】
結論から言うと、つみたてNISAはやや若年層向けであると私は思います。
つみたてNISA、そもそも上記のとおり、若者の資産形成を支援することが一つの目的であったNISAの改定制度になります。
また、制度の実際として、
- 少額で開始できる(金融機関によっては毎月100円から可能)
- 長期運用を目的としている
となっているわけですから、
「給料の少ない若者でも始められ、その若者が熟年層になったときに形成された資産保有出来る。」
そんなビジョンが持てる制度になっていると思います。
【参考サイト】
・NISAの概要(金融庁サイト)
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/overview/index.html
・つみたてNISAの概要
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html
・NISA制度の基本を解説〜NISA制度導入の背景とは?〜
https://zuuonline.com/archives/14961
・NISA(ニーサ)[少額投資非課税制度(日本版ISA)]の目的
http://www.token.co.jp/ir/nisa/object/
・来年1月スタートの「つみたてNISA」考案の経緯と金融庁の本音とは?
https://thepage.jp/detail/20170925-00000023-wordleaf
・知れば絶対に得する!積立NISA(つみたてNISA)誕生の理由
https://www.tantonet.jp/archives/1384
【第2章 つみたてNISAについて詳しくしろう!】
【つみたてNISAのルール・注意点】
まず、つみたてNISAのルールや注意点についてですが、
こちらは金融庁のホームページにわかりやすくまとめられています。
要点を箇条書きにまとめると、以下になります。(要点のみになるので、詳細は上のページを確認して下さい)
口座について
- つみたてNISA口座を作成できる金融機関は複数あるが、すべての金融機関を含めて、1人1口座までしか作成できない
- 金融機関の変更は可能
(これらは一般NISAと同じ) - 「NISA口座」と「つみたてNISA口座」は平行して同時には持てない
- どちらか一方を選択する必要がある
- 年単位で「NISA口座」と「つみたてNISA口座」を変更できる
非課税投資枠について
- 購入できる上限金額は年間40万円、余った分の翌年への繰り越しはできない
- 例えば、その年に10万円しか投資しなかったとしても、翌年70万円の投資は出来ない
損益通算について
- つみたてNISAの損失は、他の口座で発生した収益と相殺(損益通算)できない
- 現在他の口座で持っている金融商品をNISA口座に移すことはできない。その逆もしかり
分配金再投資とスイッチングについて
- つみたてNISAによって出た利益による再投資や、購入した金融商品を売って違う金融商品を購入する(スイッチング)する場合は、その分の非課税投資枠が必要
- 投資枠を使い切っている場合、NISA口座内での収益分配金の再投資やスイッチングはできない
【つみたてNISAの利益の種類】
つみたてNISAにおける収益ってどういうものがあるの?
これは私が抱いた疑問ですが、基本的に一般的な投資信託の購入と変わらないようです。
利益その1 分配金
投資信託の運用成果に応じて、約款や規定に基づき投資家に分配されるお金。
利益その2 値上がりした後に売却して得た利益(譲渡益)
基準価額(多くは1口または1万口当たりの、投資信託の値段)
つみたてNISAではこの2つの利益について、非課税対象となります。
【つみたてNISAで買える投資信託一覧】
「第1章 つみたてNISAってなに?まずはその目的やターゲットを知ろう!」に記載したとおり、つみたてNISA制度の目的から、つみたてNISAで買える投資信託(商品)は限られています。
どんな商品が買えるかは、こちらも金融庁のホームページ上に公開されています。
ここで注意が必要なのが、各金融機関(銀行や証券会社など)は、つみたてNISAの対象商品として認められている投資信託全てを取り扱っているわけではないということです。
金融機関が取り扱う投資信託は限られていますし、そのラインナップは金融機関によって異なります。
つまり、取扱商品をチェックした上で口座を開設する金融機関を選ばないと、「つみたてNISAの口座を開設したはいいが、自分が買いたい投資信託が買えない!」なんてことになってしまいます。
【つみたてNISAに関するQ&Aまとめ】
つみたてNISAは解約できるの?
つみたてNISAはいつでも解約でき、現金化することが出来ます。
リスクの少ない資産運用が制度の根底にあるつみたてNISAの売りの一つです。
つみたてNISAの支払い方法は?
金融機関によってサービス内容は異なりますが、証券口座の預入金からの引き落としや、銀行口座からの引き落としによる支払いなどが可能です。
つみたてNISAは所得控除の対象となる?
つみたてNISAは所得控除の対象とはなりません。
【第3章 つみたてNISAの始め方】
【STEP1 口座を開設する金融機関を決める】
つみたてNISAを始めるためにはまず口座を開設する金融機関を選びます。
つみたてNISAの口座開設が出来る金融機関一覧も、金融庁のホームページにまとめられています。
⇒つみたてNISA取扱金融機関一覧について(2018年10月1日時点では552社)
とはいっても、数が多すぎてどこから比較していけばよいのかわからないですよね。
金融機関選択時のポイントとしては第2章 つみたてNISAについて詳しくしろう!で記載した、取扱商品のラインナップです。
取扱商品のラインナップ金融機関によって異なります。
自分が考えている運用プランに合った商品がその金融機関で買えるかどうか、事前にチェックすることが必要になります。
基本的には、分散投資の点などから考えても、取扱商品のラインナップが多い金融機関を選ぶのが無難です。
【つみたてNISAをするなら圧倒的にネット証券がおすすめ】
つみたてNISAをするなら圧倒的にネット証券がおすすめです。
理由としては、
- 銀行や店舗型の証券会社と取扱商品数が比較し圧倒的に多い(銀行や店舗型の証券会社の取扱商品数が数本~十数本なのに対し、ネット証券は多いところでは100本以上)
- 一般NISAに切り替えたとき、銀行は投資信託しか買えないが、証券会社であれば、株と投資信託のどちらにでも投資が可能
- 店舗がなく専門家からとの直接会話が出来ないデメリットの一方で、情報ツールやネット情報のアドバイス情報が豊富
などがあげられます。
【つみたてNISAにおすすめのネット証券会社】
商品ランナップ数が多く、またサービス内容も優れている人気のネット証券会社をご紹介します。
特段、愛顧している金融機関がない場合は以下のネット証券でつみたてNISAの口座開設をするといいと思います。
おすすめ① 楽天証券
楽天証券の特徴は以下のとおり。
- 投資信託のラインナップは143本(インデックス型130本、アクティブ型13本)
- 100円からつみたてNISAが可能
- 「毎月積立」だけでなく、「毎日積立」も可能
- 「かんたん投資信託」(初心者向け投信ページ)のサポート有り
- 2018年9月30日から「楽天スーパーポイント」で積立代金を支払うことが可能に
- 10月27日から「楽天カード」のクレジット決済での積立が可能に。100円に付き1%が付与される
ポイントでNISAの投資信託を買えるのは楽天証券だけです。
多角的に事業展開している楽天ならではのなせる技ですね。
楽天カードはポイントの貯まりやすさと、そのポイントを利用できる幅の広さが評価されてきましたが、正直これはもう鬼に金棒という感じですね。
あくまで個人的な見解ですが、つみたてNISAにポイントを使うっていうのは、利用価値の高さでみたポイントの使い方としては史上最強なんじゃないでしょうか。
ポイントはサービスや物に変えて消費に使う一方でしたが、お金を増やす運用側に使えるなんてほぼ革命的ですね。
楽天カードを持っていない人もつみたてNISAを始めるにあたって作ってみてはいかがでしょうか。
おすすめ② SBI証券
SBI証券の特徴は以下のとおり。
- 投資信託のラインナップは146本と最多(インデックス型133本、アクティブ型13本)
- 100円からつみたてNISAが可能
- 「毎月積立」だけでなく、「毎週積立」「毎日積立」も可能
SBI証券はネット証券の大御所。使いやすいユーザインターフェースや各種ツールを始めとして、顧客満足度の高さと口座開設数の多さで、ネット証券としては一歩進んでいる印象です。
ただ、長期投資となるつみたてNISAに対しては、その強みはあまり活きてこないかもしれません。
証券会社の中で最多となる146本の投資信託のラインナップは大きな魅力です。
【STEP2 つみたてNISAの口座開設手続きをする】
金融機関につみたてNISA口座を作るときにひとつ注意しなければならないことは、
「つみたて口座だけの口座開設はできない」
ということです。
どういうことかというと、
証券会社(ネット証券会社含む)につみたてNISAの口座を作る場合 :
証券会社の総合口座 + つみたてNISAの口座
銀行につみたてNISA口座を作る場合 :
銀行の総合口座 + 投資信託口座 + つみたてNISAの口座
というように、総合口座や投資信託口座を併せて作る必要があります。
多くの証券会社では、総合口座とつみたてNISA口座の申請を同時に行うことができます。
(楽天証券やSBI証券もその一つです)
銀行の場合は、総合口座を作成したあとに、投資信託口座とつみたてNISA口座の開設手続きをする必要があります。
手続きの簡単さからいっても、つみたてNISA口座の開設は証券会社(ネット証券会社)がおすすめです。
【つみたてNISA 口座開設の流れ】
つみたてNISAの口座開設の流れは以下の通りです。
- つみたてNISA口座開設申込申請(金融機関から申込書があなた宛に送付されます。)
- 申込書類の受領
- 申込書類の記入、送付
- 証券会社による税務署(1~2週間)
- 口座開設
申請してからつみたてNISAの口座が開設されるまで3週間程かかります。
やや時間がかかるものなので、とりあえず口座だけ作っておくという選択肢もありかと思います。
【つみたてNISA 口座開設に必要な書類】
つみたてNISAの口座開設にあたって必要な書類は
・個人情報(マイナンバー)カード
または
・個人番号通知カード+本人確認書類(免許証など)
です。
【STEP3 つみたてNISA口座で投資信託を買う】
口座開設が済んだら、いよいよつみたてNISA口座で投資信託を購入してみましょう!
購入あたって必要な手順は以下のとおりです。
- 積立する投資信託を選ぶ
- 積立のタイミングを選ぶ(毎月、毎週、毎日等 ※選択肢は金融機関によって異なります)
- 引き落とし口座を指定する
- 積立指定日を決める(毎月、毎週の場合)
ネット証券の場合は案内に従って画面をポチポチっとクリックしていけば購入できます。
手順は簡単ですが、実際はどの投資信託にどのくらい資金を預けるのかを決めるのが難しいポイントになってきますね。
おわりに
ここまでお読みいただきありがとうございました!
今回のレポートとしてはここで終了です!
今後は、おすすめの投資信託や、投資信託の選び方の詳細などをお伝えしていければと思っています。
また、世界一簡単と銘打ちましたが、読み返してもっとわかりやすくできそうなところがあったら適宜改善していきたいと思います。
お読み頂きありがとうございました。